東大ジェンダー・コロキアム―上野千鶴子×フリーターズフリー座談会

1月27日(火)に東大(本郷キャンパス)にて行われる「ジェンダー・コロキアム」にフリーターズフリーのメンバー(大澤・栗田・杉田)がお話させていただくこととなりました。
外部からの参加可能ということでこちらのブログにてお知らせさせていただきます。
足をお運びいただきましたら幸いです。

第17回東大ジェンダーコロキアム
日時:2009年1月27日 (火)18:40-20:30@法文1号館315室
上野千鶴子×フリーターズフリー座談会
テーマ: 「“おひとりさま”と“フリーター”は手を結べるか」
基本文献
有限責任事業組合フリーターズフリーフリーターズフリー02号』人文書院
(参考文献 :上野千鶴子2008a「世代間対立という罠 上野千鶴子インタビュー」(聞き手・北田暁大東浩紀北田暁大編『思想地図』vol.2、NHKブックス:177-202 『フリーターズフリー01号』人文書院 )
★本の紹介:
正規雇用ニート、フリーター、ワーキングプア…世の中には「若年労働問題」をテーマにした本がたくさんありますが、気になるのはこれらがみんな「彼ら の言葉」であることです。雑誌「フリーターズフリー」は、当事者たちの多様な声を響かせ合うことで、問いを共有し深めていくことを目指して発行され ました。
「02号」では、「男の大卒フリーターが発生してはじめて、フリーター問題は問題として認知された」という「01号」の認識を発展させ、「働くとは」「家族とは」「性とは」という問題に踏み込み、女性ホームレスへの支援活動・主婦リブ、シングルマザーの権利運動、ワーカーズコレクティブ/コープ、女性達だけで住む宗教団体、そしてメンズ.リブの活動と歴史に組合員一同が向かい合い、さらに「女性フリーター」 「NFO(Non-Family-Organization)」といった概念を提起していきます。
★編・著者(フリーターズフリー組合員)紹介:
生田武志:1964年生。有限責任事業組合フリーターズフリー組合員・野宿者ネットワーク代表・「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」呼びかけ人。著書に、『〈野宿者襲撃〉論』(人文書院)、 『ルポ 最底辺 不安定就労と野宿』(ちくま新書)。
大澤信亮 1976年生。批評家。慶応義塾大学院政策・メディア研究科修了。有限責任事業組合フリーターズフリー組合員、超左翼マガジン「ロスジェネ」編集委員。著作に「宮澤賢治の暴力」(新潮新人賞評論部門受賞)、「柄谷行人論」(「新潮」)、「私小説的労働と組合」(「思想地図」)、「左翼のどこが間違っているのか」(「ロスジェネ」)など。
栗田隆子 1973年生。有限責任事業組合フリーターズ フリー組合員・女性と貧困ネットワーク呼びかけ人。エッセイ『フェミニズムの瞬く場所』(『ふぇみん』2008年10月連載終了)『エコロジカル・フェミニズム再考―「オルタナティブ」を実践するために』(『オルタ』2008年7・8月号)他。『1995年 未了の問題圏』(大月書店、2008年)共著(雨宮処凛他)。
杉田俊介 1975年生。川崎市在住。学生時代は主に日本の文芸批評を学ぶ。その後アルバイトを転々とし、2002年より介護労働者。現在、障害者サポートNPO法人職員。有限責任事業組合フリーターズフリー組合員。著書に『フリーターにとって「自由」とは何か』(人文書院、2005年)、『無能力批評』(大月書店、2008年)。
*なお、今回の参加は大澤・栗田・杉田です。
司会:貴戸理恵多摩美術大学非常勤講師)
1978年生まれ。不登校の「その後」について「当事者の語り」という視点から考察している。著書に『不登校は終わらない』(2004、新曜社
☆参考文献の「フリーターズフリー01号」の、とりわけ下記を読んでご参加いただけると幸いです。
(巻頭言 ・杉田俊介「無能力批評」/大澤信亮「君についての覚書」「組合文学論」/生田武志×杉田俊介×栗田隆子×大澤信亮「巻頭セッション ”生”を切り崩さない仕事を考える」/栗田隆子「ないものとされたものこれくしょん(前編)」/生田武志「フリーター≒ニート≒ホームレス」/貴戸理恵不登校のその後を生きる女性の語りに向けて」)