東急電鉄渋谷駅地下野宿者追い出しについて

http://www.geocities.jp/nojirenjp/(のじれんHP)

渋谷は放射状に道がのびている。その道と道との合間に思い馳せるひとは少ない。しかし、まさにその道と道の合間を縫う形で、宮下公園が存在している。
渋谷は不夜城の町。その一角の宮下公園は、不夜城の一角とは思えぬ「闇を知る場所」である。そこでは越冬では火が焚かれる。なぜなら闇と寒さがあるからだ。その小さな闇が、不夜城の支配者のひとつと戦わざるを得なくなった・・・東急である。

東急電鉄が渋谷駅地下に住んでいた路上生活者の追い出しを図った。しかも、抗議行動を12月21日に行ったところ、多数の「警官」、機動隊が一企業のために集まり、挑発的言動を投げかけたという。
「勝てば官軍」という言葉がある。しかしこの事実がこれほど、あからさまに行われた追い出しもなかなかないのではないか。勝ち組(!!)と見受けられる企業と官軍がまさにひとつになり、社会的な弱者とされた立場の者ををつぶしにかかる構図があまりにも露骨だ。しかしその露骨さゆえに、追い出しの「本丸」の正体が露呈している感がある。

昨夜、わたしは渋谷の宮下公園にカイロを持っていった。まさに越冬中であった。カイロをもっていたら、配食のご飯にあずかってしまったというなんともずうずうしい人間となってしまったのであるが、ご飯を食べながらその12・21の抗議行動に参加した人の話を聞くことができた。
渋谷の東急、パルコ、丸井等のビルたちがきらめいている。そしてそこには多くのフリーターと呼ばれる者たちが働いている。その不夜城を支えるものたちもまた不安定な状況にいるものがおおい。地下街の追い出しを直接実行する警備員という職もまた、不安定な雇用が多い。路上生活が無縁と言い切れる立場では、おそらくない。昨年2月の長居公園の強制代執行も、警備員と路上生活者という不安定なもの同士が、不幸なかたちで出会ってしまった場所であったと聞く。追い出しを直接的に行うものではなく、それに指揮権を持つ者が何かを見定めるために、わたしは渋谷のこの抗議声明に個人的な賛同をした(所属はフリーターズフリー)。これを読まれた方も、ぜひ一考いただければ幸いである。

以下、寄せ場MLからの転載です。(栗田)

12・21東急電鉄渋谷駅地下野宿者追い出し抗議行動報告

 東急電鉄による渋谷駅地下の野宿者追い出しについてはすでにご存じのことと思いますが、12月21日(金)、東急電鉄の本社に対して抗議行動を行いました。
この日提出する抗議声明(12月7日付)の賛同をお願いしましたが、21日までに全国、全世界から125名(非公表12名)の個人の方、78の団体の方から賛同が寄せられました。本当にありがとうございました。この場を借りまして心からお礼を申し上げます。東急電鉄の殺人的で非人道的な野宿者追い出しに対して多くの方々がともに抗議の声をあげてくださり、追い出しと闘っている私たちも、追い出しによって厳しい状況に追い込まれている当事者の仲間も勇気づけられます。9日の警備会社東急レールウェイサービス緊急抗議行動、15日と18日の渋谷駅情宣行動の時もそのことを強く感じました。私たちの闘いは決して私たちの闘いだけでなく、全国、全世界の多くの仲間とともにあることを改めて確信しました。
 21日の抗議行動には渋谷をはじめ新宿、池袋の東京西部圏の野宿の仲間、山谷、隅田川、上野、浅草の東京東部圏の野宿の仲間、支援の仲間、労働組合の仲間65名が結集しました。集合場所の美竹公園にはすでに10以上の私服、制服警察官が監視し、昼食の後全体で意思一致し、東急電鉄本社に向かう私たちの周りをゾロゾロ密着。渋谷駅前の歩道橋を渡ってから手に手に旗や横断幕、ブラカードを持ち、「
ワッショイ!」、「追い出しやめろ!寝場所返せ!」の掛け声の下、歩道をデモ行進。指揮棒をもった責任者とおぼしき警部が即座にすっ飛んできて「警告」しましたが、私たちはデモをやり切り、一旦、本社近くの小公園に入りました。シュプレヒコールをあげ全体で本社前に移動。そこには社員でも警備員でもなく警察の部隊が一企業をガードするという異様な光景がありました。普通、賃金不払いや解雇などに対する社前の行動には会社の職制や警備員が動員されるのですが、東急は真っ先に警察を配置させたのです。しかも所轄の渋谷署長自ら陣頭指揮を取っており、日常的な東急と警察の癒着をまざまざと見せつけられました。まさに警察権力は大企業の利益を守る暴力装置であり、番犬であることをはっきりと証明してくれたのです。
 私たちは狭い歩道を挟んで陣取り、玄関前に待ち構えていた東急電鉄の社員を抗議声明を提出するために私たちの前に呼びました。総務の大谷というその社員は「あなたが今回の追い出しの責任者か?」との問いに平然と「そうです」 早速抗議声明を手渡すため読み上げを始めましたが、その最中、第6機動隊の指揮車がスピーカーで「のじれんは解散しろ」とがなりたて妨害、そして先程の警部が「交通の邪魔だ」と、まず大谷を玄関前に逃亡させ私たちを排除しようとしました。東急は事前の連絡で私たちとの話し合いについて「3名なら対応する」と言っており、大谷を呼びにいったところ「受け取るだけでいいんですか」と述べていることからも、何らかの話はするつもりだったことが伺えます。私たちはあくまでも話し合いでの解決を求めており、すでに抗議及び要求書を東急に送付しましたがこの日まで何等回答がありません。私たちの目的は多くの賛同を連ねた抗議声明を提出し、東急と追い出された当事者はもちろん、結集した仲間全体が話し合うことにありました。ところが警察は話し合いどころか抗議声明の読み上げすら許そうとはしませんでした。私たちの正当な抗議の声をむきだしの敵意をもって何が何でも潰そうとしていることから見ても、
今回の追い出しは「テロ対策」を掲げた警察のゴリ押しによる排除であることは明らかです。
 抗議声明読み上げを強制的に中断させられた私たちは、掛け声をあげながら近くの小公園に移動しました。その最中、制服の部隊は移動を妨害し、私服公安刑事は「パクルからな」、果ては「殺すぞ」との暴言を吐くなど恫喝し続けました。渋谷署の公安だけではなく、警視庁公安二課、そして「G8対テロ班」まで動員し、逮捕弾圧をあからさまに狙っていました。私たちは警察に対して抗議のシュプレヒコールを叩きつけ、渋谷駅に移ってビラまきと参加者のリレートークを始めました。制服、私服警察官が多数周りを囲む中、情宣をやりきりましたが、渋谷署はこの抗議行動の報復と言わんばかりに、その場で雑誌の買い取りをしていた仲間を夕方、道路交通法違反で現行犯逮捕しました。渋谷駅周辺の野宿の仲間が働いていた屋台や本売りは渋谷署の度重なる撤去、逮捕によって壊滅させられており、今回の追い出しはそれと密接に連動したものです。また今年の10月から渋谷駅国道246号沿いガード下の仲間に対し、民間団体である「渋谷アートギャラリー246運営実行委員会」(東急が後援)が「環境美化」のために追い出しを目論んでいますが、ここでも渋谷署はバックアップし、排除を押し進めようとしています。
 この日東急電鉄を守り、私たちの抗議行動を潰すために動員された警察権力は制服、渋谷署、第6機動隊、指揮車、装甲車、バス2台、ワゴン2台、約40、公安、渋谷署警視庁合わせて約30。私たちは警察の妨害と弾圧策動をはねのけ東急電鉄本社抗議行動をやり切りました。警察権力は東急の単なる協力者ではなく、むしろ今回の追い出しの首謀者であることが明確になり、さらなる怒りをもって弾劾します。この怒りは寝場所を奪われ、睡眠や休息を削り取られ、殺されようとしている当事者の仲間の怒りであり、追い出しを仲間全体の問題として闘う全都の野宿の仲間の怒りであり、その闘いに心を寄せる全国、全世界の仲間の怒りです。警察権力がいかなる力で私たちの声を、闘いを圧殺しようとも私たちは決して屈しません。当事者の仲間は追い出されて極めて厳しい状態にありながら、辛うじて残った渋谷駅地下の寝場所を死守しながらがんばっています。今回の抗議行動をもってさらなる団結を打ち固め、迫る年末年始、仲間の命は仲間の力で守り抜く闘いである越年闘争に突入します。私たちは今まで以上に、東急電鉄と警察権力によって奪われた寝場所を取り戻し、社会的排除と貧困によって奪われた生存と尊厳を勝ち取るために闘っていきます。
 全国、全世界の全ての「持たざる」仲間たち!その闘いに心を寄せている全ての皆さん!ともに闘いましょう!

2007年12月26日

のじれん 渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合
全都実 対都行動を闘う全都野宿労働者実行委員会

住所〒150−0011東京都渋谷区東1−27−8−202
電話03−3406−5254(事務所、FAX兼用) 080−3127−0
639   (黒岩)
メールアドレス nojiren@jca.apc.org
ホームページ http://www.geocities.jp/nojirenjp/
カンパ送り先郵便振替00160−1−33429「のじれん」

<賛同個人>

萩尾健太(弁護士/渋谷共同法律事務所、東急電鉄渋谷駅利用者) 攝津正(芸音音楽アカデミー代表) 山本眞理 木村正人(早稲田大学教員) 桐原尚之(全国「精神病」者集団運営委員、日本障害学会理事) 津村洋(キューバ連帯の会) 出口綾子(寿支援者交流会) 橋野高明(日本キリスト教団牧師) 前田幸浩(樹木医) 木谷公士郎(司法書士兵庫県司法書士会) 菊池謙(労協船橋事業団) 佐野卓志(NPO法人理事長) 高木正(千葉高教組東葛支部書記長) 川島章平(地方公務員) いちむらみさこ 小川てつオ 中村友香 植本展弘 なすび(山谷労働者福祉会館活動委員会) 藤井枝里(大学生) 岩崎美枝子(全野党と市民の共闘会議幹事、元愛南町議) 加藤和博(労働者)三上一雄(ほしのいえ) 甘糟智子 ボネット・ビセンテ上智大学名誉教授) 山本志都(東京弁護士会) 穂坂光彦(日本福祉大学教員)小野順子(弁護士) 名出真一(香川連帯ユニオン委員長) 内野端樹(アナーコパンクス) 栗田隆子有限責任事業組合フリーターズフリー) 松元千枝(ジャーナリスト) 田中雅子(オランダ開発機構ネパール事務所社会排除問題担当官) 大野達也(上智大学大学院生) 米澤三晃(上智大学大学院生) ちろる(日雇い派遣フリーター) ぼけまる(かけこみ亭) 中谷康哉(会社員) 小川望美 小川こずえ 関貞子 関初男 北川浩司(平塚パトロール) 石原喫苦(靖国解体企画・琉球) W・M 箱田徹(大学院生) 紺野茂樹 芝田淳(司法書士
 藤浦圭司(上智大学大学院) 本田次男 Kimberly Hughes(フリーランストランスレーター) 稲葉奈々子(茨城大学教員) 樋口直人(徳島大学教員)樋口健志 中村あずさ(寿地区センター) 数宝照夫(行政書士) しろー(京都精華大学) 鈴木隆洋(京都大学学生、06→07越冬闘争に連帯する学生・青年越冬実行委員会) 英隆一朗(イエズス会司祭) 永井広克(富山国際大学教員) 鎌田慧(ルポライタ
ー)斉藤貴男(ジャーナリスト) 西村仁美(ルポライター)長岡義幸(インディペンデント記者) 林克明(ジャーナリスト) 山岡俊介(ジャーナリスト) 福士
敬子(都議、自治市民) 辻こうじ(越谷市議) 山口恵子(弘前大学教員) 金井創(沖縄・佐敷教会牧師) まよなかしんや(フォークシンガー) ZAKI(ミュージシャン)大西一平(立川反戦ビラ弾圧被告) 宇賀神寿一(救援連絡センター) ペペ長谷川 木下芽(NO!G8ACTION) 出原昌志(荒川・墨田・山谷&足立実行委)久保清隆(荒川・墨田・山谷&足立実行委) 八木努(部落解放墨田区民共闘会議) 高槻民枝(アジア共同行動首都圏幹事) 秋本実(戦争に反対しアジアの人々と共に行動する会) 渡辺つむぎ(国民保護条例を考えるすみだ連絡会) 小林信次(ほしのいえ) 山下幸夫(弁護士) 柳田真(都労連交流会) 高沢幸男(寿支援者交流会) 藤井剛(組対法に反対する全国ネットワーク) 松田一樹(郵政非正規労働者) 中島雅一(戦争抵抗者インター日本部) 斉藤有子(会社員) 北村太郎(カメラマン) 秋本陽子(翻訳業) 木村斉(北九州自立連帯労働組合執行委員長) 田中和恵(千葉市民) 鈴木雅子静岡県民) 大和田善博 堤一直(上智大学院生、東アジア総合研究所所員) 稲垣豊(ATTAC Japan首都圏) 井形和正(一橋大学院生)渡辺沙織(上智大学院生)田中正治 加藤孝 小川幸子 Benoit Eugene(
編集者、フランス) グラシユーズ・レザフル・タケモト(パリ、フランス)Rayna Rusenko Heien Veitch Hoare(Association pour un avenir vivable) Muhammad Younus(Urban Resource Centre:URC、カラチ、パキスタン) ArifHasan(パキスタン) Vesna Tomse(Univarsity of Zurich/Switzerland and St.petersburg/Russia) Ted Anana(Uaban Poor Associates:UPA、フィリピン)Cesare Ottolini(International Alliance of Inhabitants:IAI、国連人間居住計画強制排除関連相談役) (以上113名、非公表12名)

<賛同団体>

青森ヒューマンライトリカバリー準備会 特定非営利活動法人仙台夜まわりグループ理事会 釜ヶ崎トロールの会 AASJA・東京 青森県精神障害者連合会Oneなっぷる ほしのいえ 中野夜廻りの会 アジア居住ネットワーク 笹島診療所 反侵略アジア学生共同行動(AASJA山口) 抵抗食の会(仮) すずめの木(こころのサポート) 夜まわり三鷹 全国「精神病」者集団 NPO法人かごしまホームレス生活者支えあう会 労働運動活動者評議会 きょうと夜まわりの会 都立文京高校定時制の退学処分を絶対許さない会 山谷共闘委 沖縄文化講座 横浜水曜パトロールの会 イエズス会社会司牧センター ひきこもり九条の会 在日アジア労働者と共に闘う会 三多摩合同労働組合 三多摩労組争議団連絡会議 西部地区労働者交流会 争議団連絡会議 中部地区労働者交流会 東京拘置所のそばで死刑について考える会 東京・中部地域労働者組合 東京南部労働者組合 南部地区労働者交流会 統一獄中者組合 東アジア反日武装戦線への死刑・重刑攻撃とたたかう支援者連絡会議 北部労働者共同闘争会議 連帯労働者組合 山谷労働者福祉会館活動委員会
 日雇全協山谷争議団/反失業闘争実行委員会 全関東単一労働組合 関西単一労働組合同・教学研究社分会 同・黒川乳業分会 同・大阪大学分会 同・兵庫こども病院分会 同・三永電機製作所分会 同・駸々堂書店連帯分会 同・地域分会 高齢者特別就労組合準備会 釜ヶ崎医療連絡会議 労働者共闘 全国専門新聞労働組合協議会専門紙労協機械工業新聞労働組合 機械工業新聞闘争支援共闘会議 日雇全協笹島日雇労働組合 日雇全協寿日雇労働者労働組合 荒川−墨田−山谷&足立実行委員会 神戸の冬を支える会 神奈川全県夜回り・パトロール交流会 ATTACジャ
パン(首都圏)(市民のために金融取引に課税を求めるためのアソシエーション) 07→08越冬闘争に連帯する学生・青年実行委員会 路上と大学をむすぶ有志連絡会・京都Agir Contre le Chomage89(失業に反対して連帯行動89、フランス) Mouvements des sans VOIX(声なき者の闘い、マリ) APEIS(雇用と情報交換と連帯のためのアソシエーション、フランス) DAL(住宅への権利運動、フランス) NOVOXフランス MAJAF(アフリカ・若者オルタナティブ運動、マリ、ブルキナファソトーゴ) Droits devant(フランス) AC!リブラドワ・フロレス(失業と不安的な社会的地位と排除に反対して連帯を!、フランス) Association pour unavenir vivable URC(カラチ、パキスタン) UPI(フィリピン) IAI(本部イ
タリア) Human Settlement of Zambia(HUZA、ザンビア) ATTAC Paris9−10(パリ9・10区アタック、フランス) Insitute of Social Development(スリランカ)Housing and Land Rights Network(エジプト) (以上78団体)


<全国、全世界からの声>

「突然の追い出しを知りました。このところの、貧困は全く個人の努力をこえ、社会的問題だと思います。名前は公表できませんが、数の一人として、賛同いたします。皆様方のエネルギーが、前向きな解決策につながることを、祈りあげつつ。」
「管理ばかりが強くなって嫌ですね。」
「こちらは夏ですが、日本では冬の最中に本当にひどいことですね。このような生死に関わる問題を「テロ対策」の一言で片付けるのは恐ろしいことだと思います。」
「中野も、同じような問題が今後発生するかもしれないと考えております。生活保護切り下げといい、このようなニュースばかりですが、地道に声をあげていかなくてはと考えております。」
「これから寒くなるのに、いったいどうしろというのか。だったら東急でどっかに宿舎でも造れといいたいところですな。」
「きのう(12月10日)の国際人権デーにあわせて、人権侵害について恐らく日本でもいろいろな報告が出たと思いますが、世界的に人権関係のキャンペーンが多いこの時期に、日本ではこういう強制立ち退きが起きていると聞くのはとても悲しいです。」
「私たちはこの非人間的な措置に抗議します。私たちは日本の警察の行為に怒りを表明します。私たちは日本のすべての野宿者に連帯します。闘わなければ勝利はない。闘いを続けよう。」
「渋谷の野宿者を全面的に支持します。」
「私たちは、「東急」の警備員による野宿者の排除を直ちにやめるとともに、東京都は野宿者との話し合い」を受け入れることを要求します。野宿者が合意てきるような解決策が提示されない限りは、「東急」がこれまでどおり野宿者たちが地下鉄通路で休息することを認めることを要求します。」
「私の故郷は北九州です。今年、生活保護支給に関する「闇の北九州方式」が明らかになったところです。一地方都市である北九州市でも、ここ10年でものすごく野宿者の方々が増えてまいりました。やはりこれは、小泉・安倍・福田と続く地方切捨て自民党政権が行った政治の結果であり、また貧困問題に関して目を伏せてきた社会の責任であると思います。そのような問題を、「ホームレス一掃」という形で強
制排除することは、まことに遺憾であり、抗議していかなければなりません。場所こそ違えど、日々ともに闘ってまいりましょう。」
東急電鉄株式会社に野宿者への強制的な追い出しを中止して欲しい。現在の私達の生活形態や経済的な状況を見ないまま「公共」の意味は考えられないと思います。実際は誰かの所有していないものなくなっちゃってるんだから。誰の為の経済発展なのか。エンドレスの発展繁栄はあり得ないのだから、本当に考え直さないといけない、人類としてはほぼ最後のチャンスかも知れない。悲しいかな。」
「私たちは渋谷の野宿者が住居を得ることを要求し、野宿者たちの尊厳が尊重されることを望みます。」
「日本やフランスのような経済的に発展した大国の政府が、野宿者のようにもっとも貧しい者を追い詰め、追いやることに激しい怒りをかんじます。まして野宿者が寒さで死に至るかもしれない冬であるだけに、怒りは募ります。フランスでも先週末にノートルダム寺院近くにキャンプを設営した野宿者たちが警察によって暴力的に排除されました。私は、みなさんの活動に全面的に連帯します。私は東京での野宿者の排除を即座に停止することを要求します。日本やフランスのような国が、貧困な者をこのようなやり方で扱うことは、許されないことです。日本やフランスは、国内にいる人すべてが十分に食べて適切な住宅に入居できるような豊かな国です。私の心は、正義のための闘いをたたかう皆さんとひとつです。私たちも、資本家たちのように、力をひとつに結集すれば、勝つことができます、心より連帯をこめて。」
「東急が抗議を受け入れ、態度を改めてくれることを強く願っております。」
「ドロワ・ドヴァンは、渋谷の野宿者を支持します。野宿者たちは、資本主義的な利益を拝するがゆえに、その犠牲になり弾圧され、排除されたのです。私たちは、誰もが平等な権利を行使し、排除と社会的に不安定な地位に反対する団体であり、あらゆる「持たざる者」の運動の側に立ち支持します。貧困な者、社会的に不安定な地位に置かれている者、排除されている者がひとつになって手を結んだ闘いは、さらに強化され、国境を越え、差別と人種主義と不寛容の壁を突き破るものです。皆さんの闘いは、私たちの闘いでもあります。勇気を、そして私たちからの友情を!」
「みなさんに親愛をこめて。リブラドラ・フロレスAC!は住居を奪われた人々が冬の寒さから身を守ることができない事実を容認しません。私たちは、地下鉄の通路に利用者が少ないというその数時間の間に体を」温めて休めるための闘いを支持します。心からみなさんに連帯しています。」
「私たちは、渋谷の野宿者たちが真冬に排除されることに抗議するのじれんの申し立てを支持します。人間の存在は何よりもまず尊重されねばならず、もっとも弱い立場に置かれた者たちへの共感が東急に欠如していることを嘆かわしく思います。私たちは状況が即座に改善されることを望みます。いずれにしても、私たちはこの許し難い事実がどのように展開するかを注視しています。」

下川雅嗣
Peter Shimokawa